スープカレーは,私にとって「カレー」とは別物だ。私は,白いご飯にとろみのある欧風カレーをかけて食べるのが好きだ。
スープカレーは,私にとっては,「カレー」ではなく,「カレー味のスープ」だ。
以前に一度だけスープカレーを食べたことがある。
おいしかった。大き目の野菜は健康的で美しかった。カレー味のスープはスパイシーで滋味深いものだった。「これはこういう料理」として,私のカレーへのこだわりとは別のものと考えると,とてもおいしいものだった。
つい最近,初めて「スープカレー」を作った。テレビの「スープカレー特集」を見ていた息子が,「今度一緒に作ろうよ」と,言ってくれた。大人になった息子にこんなことを言われると,ころりと参ってしまう。
スープカレーって,どうやって作るんだろう? ネットで,レシピをいくつか見た。二つのレシピを参考に作ってみることにした。
豚バラブロックを買いたかったが,売っていなかった。おいしそうな厚切りロースポークが半額だったのを買って,大きく切ってチューブにんにくをすりこみ,フライパンで焼き色を付けた。それにたっぷりの水を注いで,2時間半煮込むと,とても柔らかくなった。
玉ねぎは欠かせないと思い,みじん切り玉ねぎをサラダオイルとバターで30分炒めた。そこに,カレー粉,みじん切りのカレールー少々,バジル,コンソメ,昆布茶,つぶしニンニク,しょうがなどを加えて水で少しずつのばし,スープにした。マンゴーチャツネ,塩コショウ,醤油などで味を調えた。そこに柔らかくなったポークを加えて,弱火で煮込んだ。
ジャガイモ,ニンジンを大きく切って固さがとれるくらいにゆでてから,スープに入れて煮崩れない程度に少しだけ煮てから火を止め,スープに浸して味をしみ込ませた。
ピーマン,エリンギ,れんこん,カボチャを大きく切ったものを,息子がオリーブオイルで揚げて,ゆで卵と一緒に皿に盛りつけてくれた。
サフランライスを炊いた。きれいな黄色に炊き上がった。
これが,おいしかった。特に肉は柔らかく最高だった。 時間と気持ちにゆとりがないとできないが,また作ってみたいと思った。