何度も書いてしまうかもしれないパターンだが,息子たちはそれぞれに私のカレー好きによく付き合ってくれた。
東京の国立競技場のすぐ近くに「キュリー」という欧風カレーの店がある。
何かでここがおいしいと知った私は,東京に用事があって息子の部屋に泊まった翌日,付き合ってもらってここへ行った。
その頃の息子はまだグーグルマップを見て歩くことに慣れていなかったようだ。
住所だけ知らせて連れて行ってもらったのだが,最寄駅からは遠く,なかなかたどり着かない。けっこう歩いてようやくたどり着いた店は,小さな見逃しそうな場所だった。
詳しくは覚えていない。女性が一人で調理して接客していたと思う。
ここで初めてカレーの付け合わせにじゃがいもがごろっと出てくる現象に出会った。欧風カレーとはこういうものなのかどうかは,未だに分からない。
覚えているのは,とにかくおいしい,好みドンピシャのカレーだったということだ。
何度でも行って食べたくなるカレーだった。あっという間に食べてしまって,もう少し食べたいと思えたカレーだった。
その後何年かして再びキュリーを訪れた。やっぱりおいしかった。
キュリーは健在だろうか。
年に十回程度東京を訪れていたが,ここ2年はコロナのせいで,全く行っていない。
ネットで検索したら,ちゃんとキュリーは出てきた。コロナ禍をちゃんと生き抜いていてくれた。
また行ってあのカレーが食べたい。いつになるかなあ。